こんばんは!水島上等兵であります。
いや~今夜はもうすっかり秋めいていますね。夏休みも残すところあとわずか。なんだかテンション下がりますね(笑)
でもこれからは秋ですからね、秋。読書の季節ですよ皆さん!お気に入りの本を探して、あるいは携えて「えん」でまったり過ごしませんか(笑)ちなみに「えん」は冬学期は10月4日からオープンする予定です。以上宣伝でした。
それでは本題(笑)文学放浪記の第2弾の舞台は大阪です。そう大阪まで行ってきました!8月の後半に青春18きっぷと「ムーンライトながら」を使って…本題とはずれるのでここでは省略しますが、やっぱり大変でした(笑)何が大変って、前回の反省を生かして空気枕を持ち込んだまでは良かったのですがクッションを持っていかなかったのでまたも腰が…大垣についた時点でもう戦意消失していましたもん(笑)皆さんも「ムーンライト」に乗る時は気を付けてくださいね!
大垣から電車を乗り換えること2本「木の都」大阪に着いたのは8時過ぎでした。前日の天気予報で言っていた通りこの日の大阪は気温35度。またですか…(笑)(注)前回の放浪も暑さで大変でした。
当初の予定ではすぐにJR大阪環状線に乗り換え、途中の鶴橋で降りて近鉄乗換→大阪上本町、のつもりでしたが昨夜はムーンライトの中であまり眠れず起きていたため5時過ぎから猛烈な空腹が…。大阪駅の中をふらふらしていると、夜はビアホールで朝昼喫茶店の店があり、そこでモーニングセット400円を。僕はアイスレモンティーとクロワッサン、ゆでたまご、ミニサラダのセットにしました。
空腹が多少緩和されたところでいざ出発!環状線の車内で「リポビタンD」をグイッと。いや、スタート時点からもう結構ヤバかったんです、ほんとに。7つ目の鶴橋で降りて近鉄に乗り換え、一つ目の駅が今日の「真の」スタート、大阪上本町です!
大阪上本町9時ごろ到着。ここは織田作之助の墓所、そして作之助の通っていた「高津高校(旧制高津中学)」の最寄り駅なのです。
おっと、話が先走ってしまいましたね。ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので本日の主役、織田作之助について。織田作之助(1913~1947)は大阪出身の作家で、たぶん彼の小説の中では『夫婦善哉』が一番有名でしょう。しっかり者の妻がダメ夫と苦労しつつも(原因は大体ダメ夫のせいですが・・・)たくましく生きていくという作品です。「織田作」はこの作品に限らず「大阪の庶民」の生き生きとした暮らしを題材として作品を書き続け、戦後は太宰治、坂口安吾とともに「無頼派(戦後戯作派)」と称される流行作家になりましたが、持病の結核のために若くして亡くなりました。
実は僕は織田作のファンなんですよ。何というんでしょうか、庶民派なところ、「大阪しゃべくり体」と呼ばれるようなテンポの良い文体がいいんですよね。大阪出身のおもろいあんちゃんにおもろい話を聞かされてる(「えん」のメンバーにも大阪出身の面白い方がいらっしゃいますけど…(笑))、って感じですね。しかもそれでいて、底抜けに明るいだけでなくしんみりしたところもある。
いわゆる情緒ですね、情緒。大阪の下町の情緒を感じさせるんですよ。その点では前に紹介した東京の下町と近いといえば近い、かもしれません。下町好きですね(笑)
それではっと、地下通路を出るといきなり飛びこんできたのはクマゼミの声。いいですよね~この声を聞くと夏休みって感じがします。最近ではこっちでもときどき聞きますけど…僕の実家は名古屋なので昔はよく聞いたものです。そして目の前には「千日前通り」の標識が。来たっ!織田作はよくこの千日前を作品に取り上げているんですよ。はじめてきたのに知らない土地じゃない気がしますね。
まずは近くのコンビニに入ります。何でかって?織田作のお墓に供える煙草を買うためですよっ!というわけで織田作の好きだった銘柄「ラッキーストライク」を。
僕「ラッキーストライクください」
店員さん「はい。ソフトですか?それとも✕✕✕(何を言っているか分からず)ですか?」
僕「…(✕✕✕って何?)はっ!(織田作がヘビースモーカーだったことを思い出す)つ、強いほうで」
店員さん「???いや、強いとかじゃなくて✕✕✕かどうかっていうことで…」
僕「(パニック)あ、あ、あッ。いいです、じゃあソフトで」
というわけで無事「ラッキーストライク ソフト」320円を購入できました。だってしょうがないじゃないですか、煙草なんか20年生きてきてこのかた一度も買ったことがなかったんだもん(泣)✕✕✕って何?しらねーよ(泣)
✕✕✕は後になって考えてみたらフィルター関係について言ってたんじゃないかと思い当りました。が、すでにこのときから迷走と灼熱と織田作の一日は幕を開けていたのです(笑)
つづく…
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