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えんのした旧ブログ
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一橋大学内で古本のリユースを中心とした事業を行っているサークルです。現在図書館内で古本を無償で提供しています。
E-mail:en.hit.u.ac.jp@gmail.com
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時々、無理がたたって体調を崩したとかでもなく、何か大きな用事があるからとかでもなく、突発的に大学を休むことがある。そういう時は大抵、その日に入っているコマのいずれにも出席せず、なんなら国立に行くこともない。(私の最寄駅は西武多摩湖線の一橋学園だ)

自分でもなんでそんなことをしてしまうのだろうと驚くが、なんとなくそうなってしまう。別に大学が嫌いなわけでもないのに。確かに興味のない授業に出席するのは面倒であるが、なにも全休する必要はないだろうと自分でも思う。でも、やってしまう。

そしてそういう日にはどこかへ出かけてみることが多い。八王子や立川や中野や吉祥寺や御茶ノ水といった中央線沿線をぷらぷらする。(交通費がかさむのが怖いので他の沿線に行くことは少ない)
まだ見ぬ東京の街の空気を吸いに行くとき、私のからだは「未知」に対する好奇心が体の奥底からふつふつと湧き上がるのを感じる。街の様々な場所を気のすむまで歩き、写真を撮り、目に焼き付ける。東京が持つ様々な顔を絶対楽しんでやると張り切るのである。

そして、訪れた街で散策を楽しんだ後、必ずその街の本屋やカフェに入る。この二種の店の客層は、その街の特性をうまく表していることが多いのだ。例えば御茶ノ水のスターバックスでは参考書を片手に熱心に問題を解いているたくさんの浪人生や大学生(と思しき集団)に、中野のブロードウェイの本屋では、非常にコアなテーマのサブカル雑誌が並ぶ棚の前が、立ち読みをする人で絶えずごったがえしている様子に出くわした。

カフェで真剣に参考書に向かっている浪人生を横目に私は色々と考える。「まさか一橋学園とかいう辺境の街(失礼)から来たとは思わんだろうな。はるばる用もなしに御茶ノ水までやってきたとは。この男は一体どこの大学を志望してるんだろう。さっき声をかけてた化粧の濃いかわいい風の女子はまさか浪人生なのか。化粧の濃い浪人生ってそんなにいるもんなのか。俺が浪人してた時はいなかった気がするぞ。駿台ってどんな感じなんだろう。」こんな下らないことを延々とやっている時間はとても楽しく、頭がフル稼働しているのが自分でもわかる。

街の空気をひとしきり味わった後は、その街の飯屋で昼食兼晩御飯を済ませ、後ろ髪をひかれつつ、満員電車で帰途につく。そして部屋に戻った後は足早に布団に入り、思い出を反芻しながらゆっくりと眠りに落ちていく。「明日は一限だ。休まないようにしなければ。」



あ、告知し忘れてましたけど、『No Title Book』、25日までです。HASCさんの「ヒトツマミ」にも取り上げられたんでぜひぜひえんのした訪れてみてください。よろしくおねがいします。





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「しつかし、学園祭というものはさうざうしいもんだね。これじゃあゆつくり座つて休むなんてこともできないでせう。カッフェーぐらいしか静かぢゃないんだから。。」
「若者というのはいつの時代でもどこでもさうざうしいもんですよ。若者でいるということはさういうことに相違ない。」
(縁之志多『ブックカッフェーにて』 民明書房)



一橋祭、えんのしたは東一号館三階の1305教室にてブックカフェを開きます。部員たちが持ち寄った本を読みながら、甘い食べ物と飲み物をお楽しみください。また、同時に古本回収も承ります。家に眠るいらない古本、処分するのもめんどくさい。。。という方、ぜひお持ち寄りください。当日は姉妹サークルの環兵衛も西本館エントランスにて古本提供、並びにバームクーヘンと飲み物を販売していますのでそちらもぜひ訪れてみてください。
最近寒くないですか?

僕は寒いです。辛いです。秋から冬への移行期にあるのだと感じられてしんどい今日この頃です。というわけで、今回は「寒さ」「冬っぽさ」にまつわる小説、詩歌の一節を紹介したいと思います。完全に僕の趣味です。


「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった。」 【川端康成 『雪国』】
あまりにも有名な一節です。雪国を読んだことない人でもだいたい知ってるんじゃないでしょうか。この後に続く、「夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」も隠れた名文です。


「寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ」 【俵万智 『サラダ記念日』】
歌集としては異例の売り上げを誇った『サラダ記念日』から。教科書などに載っていたりもするのでこれも知っている人は多いかもしれません。外は確かに寒いんだけれども、その寒さを共有できるひとがいるときはあたたかさを感j、、、いややっぱ寒いわ。


「体温計くわえて窓に額つけ『ゆひら』とさわぐ雪のことかよ」 【穂村弘 『シンジケート』】
こちらも短歌。時間は恐らく朝方。起床して外を見ると雪が降っている。作者の彼女なのでしょうか、体温計を口にくわえていたために、「雪だ!」と言いたかったのが「ゆひら」となってしまった。かわいい。。けどあざとい。けどかわいい。。雪のことかよ」とつぶやく作者の苦笑いが思い浮かびます。作者の対象へのあたたかいまなざしが感じられる一首です。


「太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。」
「二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。」 【三好達治 『測量船』】
だからどうしたと言いたくなるような短い詩ですが、不思議と口ずさんでみたくなるようなリズムがあります。色々な解釈があるんでしょうが僕はよく知らないです。でもなぜかぱっと思い出したので書いてみました。本当に良い詩ってそういうもんなんでしょう。記憶の深いところに残ってときたまポッと思い出すようなやつ。多分ね。多分。

ほんとはもっと色々紹介したいんですが、面倒なので紙幅もないのでこの辺で。
いつもこころにえんのした。また二週後にこのブログでお会いしましょう。さよなら!!!

冬学期が始まり、えんのした運営を再開しました。書架をさらに充実させて冬学期運営に臨みたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。。。。。。



 で終わろうかと思っていたのですが、それではあまりにも味気ないので、あまり知られてない(と思われる)えんのしたに関する小話をしたいと思います。金融概論の授業中ですが気にせずいきましょう。

 
 えんのしたは、端的に言えば古本のリユースをしているサークルです。日々の生活の中で廃棄される大量の本。これは非常にもったいないとの思いを持った先輩方が2009年に創立しました。比較的新しいサークルなのですね。普段は図書館の中で(パソコンエリアのところに並列されているコピー機の向こう側)無償で古本を提供しています。磯野研究館に1万冊ほどの古本を保管しており、その大半は市民、学生、教授の方々からの寄贈本となっています。

 
 意外に思われるかもしれませんが、えんのしたには決して本好きの人ばかりが集まっているわけではありません。勿論、中には本が好きだから入ったという人もいますが、むしろ本が好きというよりは、ミーティングや先輩たちの雰囲気などに惹かれて入ったという人が多いです。(僕もその一人です)中には、本は一年間で数冊読むか読まないかという人もおります。全体の人数は40人を超えており、一年生は12人ほどいます。今から入るのでも遅くないですよ!!!(新歓)


 最近、ブログは稼働させていなかったのですが、これからは二週間に一回の頻度で更新していこうと思います。内容は自由に、本当に自由に書いていきます。ちょくちょく見に来てみてください。これからもよろしくお願いします。


 

いつもご利用ありがとうございます。
現在図書館内で行っております古本提供・寄贈の受け付けは、学期末試験のため7月17日の17時をもって一旦終了いたします。
冬学期の運営再開日時については決まり次第お知らせします。
今後とも変わらぬご利用をお願い致します。