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一橋大学チーム・えんのした
チーム・えんのした
一橋大学内で古本のリユースを中心とした事業を行っているサークルです。現在図書館内で古本を無償で提供しています。
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『木の都』の織田作よろしく、僕も坂を下りていきます。ただ小説の中では景色は冬ですでに木からは葉が落ちた状態なのですが…今は真夏ですからね(汗)暑いし、葉は青々と茂ってるしでだいぶ違うんですけど。

 

坂を降り切って、次に目指すは「いくたまさん」。生國魂神社です。ここは大阪最古の神社で、織田作一家も氏子だったそうな。『木の都』の中でも幼少時に境内で遊んだことが書かれています。7月に行われる「いくたま夏祭り」、別名「愛染祭」は「大阪三大夏祭り」らしいですね。

口縄坂から再び千日前通りのほうに向かって歩いて行くのですが…結構ありますね。午前中だけで結構足がボロボロです。鍛え方が足りませんね(笑)

それにしてもこのあたりは本当にお寺が多いです。というかお寺しかありません(笑)織田作も「私はお寺に囲まれた土地で育った」みたいなことを書いていましたが…全くその通りですね。やっぱりここが「天王寺区」だからでしょうか。

松屋町筋を歩くこと20分(35度の灼熱に何度も負けそうになりました)、やっと生國魂神社、の裏手にある生魂公園に到着。あっここですね織田作が遊んだというのは。緑にあふれた公園です。ここを登れば神社ですか、さあ行きましょう。

ところがどっひゃー、公園の中はダンボールハウスでいっぱいでした、ホームレスの方々の。というより遊んでる人はだれもいなくて、いるのは住んでいる方々のみ。「テントなど野営禁止」という看板が立っているにもかかわらず公園内の遊歩道に沿って段ボール、いやむしろ木材とビニールシートで作られた家がぎっしりと並んでいました。

ドキドキの公園内を通り抜け、やっと出ました「いくたまさん」!やっぱり結構広いんですが、あまりに暑いためか参拝者は僕のほかに2、3名のみ…それにしても暑い。

 

本殿に参拝した後、さらに奥に行ってみると…いろいろな神様が祀ってありますねぇ。あっ、「浄瑠璃神社」というのもあります。近松門左衛門を祀ってあるそうです。

江戸時代に庶民の間で流行した「浄瑠璃」は織田作も大好きでした。やはりここは「ザ・オダサク・プレイス」なんですね(笑)プレイスっていうよりサンクチュアリですかね?「芸能(文学とか)上達の神様」とあったので「この連載が読んで下さる皆さんにとって面白いものになりますように」とお願いを(笑)

さて、再び千日前通りに戻りましょう。といくたまさんを出るとすぐ横はホテル街でした。いったいどうなってるんですかねー?神社の隣ですよここ。そういえばいくたまさんの前もタクシーやトラックの運ちゃんが車を止めて仮眠してましたし(笑)あれー???って感じです。それだけ庶民に親しまれてるってことなんですかね。

よくわかりませんがとにかくホテル街を抜け、千日前通りに出ました。しばらくこれをまっすぐ行きます。日本橋(にっぽんばし。にほんばしじゃありませんよ!)の手前まで来ると右手に国立文楽劇場が見えます。ここでは浄瑠璃の体験ができるとか。いやぁこのあたりは本当に浄瑠璃の関係スポットが多いですねぇ。

そして文楽劇場をちょっとすぎた先に、見えてきました黒門市場です。

 

大阪ミナミを代表する商店街でいろんな(本当にいろいろです!)お店が並んでいます。「ナニワの台所」って感じですね。すごく活気があります。

 

「夜更けて赤電車で帰った。日本橋一丁目で降りて、野良犬や拾い屋(バタ屋)が芥箱をあさっているほかに人通りもなく、静まりかえった中にただ魚の生臭い臭気が漂うている黒門市場の中を通り、路地へはいるとプンプン良い香いがした。」(織田作之助『夫婦善哉』)

 

『夫婦善哉』の中で主人公蝶子とその夫柳吉もあかもんや(果物屋さん)を開いたことがあります。



これはよーく見てください。河豚と鱧のお店です。さすが関西ですね!黒門市場の中にはほかにも河豚のお店が何軒もありました。テッチリとテッサ、食べてみたいですねぇ~(笑)

そんなこんなでおなかがすいてしまいました。時間を見れば一時ちょっと前。何とか予定通りに行きそうです。黒門市場からごたごたした難波に出て、しばらくふらふらと。

あれですね、ありました自由軒。織田作が毎日のように通ったという洋食屋さんです。



『夫婦善哉』の中にも登場し、織田作も好んだという自由軒の「名物カレー」。これです。

 

わざわざ「織田作好み」と書いてあるところが秀逸。さっそく入りましょう。中は意外と広くなく、こじんまりとした感じです。基本的には相席前提って感じですね。昭和の香りがします。壁にはヨーロッパだったりアジアだったり日本のだったりする雑貨が。このカオスっぷりがいかにも大阪らしいと思ってしまうのは僕だけでしょうか?
そして一番奥の壁には額に飾られた織田作の写真が。「虎は死して皮を残す。織田作死んでカレーライスを残す。」なんて書かれてますね。この写真はこの店で織田作が執筆していた時のものだとか。いいですねぇ、今日行った中でここだけが「織田作」を前面に出していてファンにとってはうれしいかぎり。感動です!

席に着くとでかいコップにおばちゃんが水を入れてくれます。ご注文は?おなかが減っていたので名物カレーの大盛りで!普通盛は650円です。

まつことしばし。ここの「名物カレー」はいわゆるカレーとは違いどちらかというとドライカレーに近いスタイル。ルーとライスがしっかり混ぜられて出てきます。そのために時間が少しかかるのです。

おお、出てきましたよ!ここの「名物カレー」のもう一つの特徴は真ん中のくぼみに生卵が落としてあること。大盛りの場合は卵二つ!豪華ですね。卵を崩しつつ食べてみると…うん、スパイシー。結構胡椒辛い感じです。この点でもドライカレーっぽいですね。でもドライカレーよりはだんぜんしっとりしている。実に不思議な感じです。具もあまり入ってません(溶け込んでいます)。それでも何かの歯ごたえがあるんですね。

さらにテーブルの上には「4代目ウスターソース」なるものが!これをかけて食べるのが通と書いてあります。さっそく試してみると…香りがアップしました!なんというかスパイスが香るんです。ためしに単体でなめてみると全然ソースじゃない!今までとはまったく異なるソースなのです。少し酸味があってスパイスの良い香りがします。食欲がさらに増進されあっという間に平らげてしまいました。

「…楽天地横の自由軒で卵入りのライスカレーを食べた。「自由軒のラ、ラ、ライスカレーはご飯にあんじょうま、ま、ま、まむしてあるよって、うまい」とかつて柳吉が言った言葉を想い出しながら、カレーのあとのコーヒーを飲んでいると、いきなり甘い気持が胸に湧いた。」(織田作之助『夫婦善哉』)

柳吉さん、確かにうまいっす。ごちそうさまでした。

勘定を払って、毎度おおきにー、というおじさんの声に送られて雑踏の難波へ。

つづく…
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