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えんのした旧ブログ
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一橋大学内で古本のリユースを中心とした事業を行っているサークルです。現在図書館内で古本を無償で提供しています。
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毎年恒例夏旅、今年は 那須塩原 に行ってきました!

二泊三日、コテージでのんびり自炊生活です。

わいわい楽しく過ごした旅行をご報告しまーす。

 

♣_一日目_♣

 

12時45分に上野駅に集合しました。

朝早かったかな?遅刻者が数名いらっしゃいましたが無事出発!

電車に揺られること約3時間。黒磯駅に到着、買い出しもバッチリです。

さらに送迎バスに乗って、コテージにとうちゃーく!

コテージというより貸別荘のようなところでした!

女子部屋、男子部屋にそれぞれ荷物を置いて一休み。

さて、夜はカレーです。
甘口と中辛の二種類のカレーを作りました。                   

お肉を炒めて、野菜を切って、炒めて・・・・

                       作業中です→

煮込んで煮込んで、その間女の子たちは大浴場へ。

いーお湯でした!
男の子達が大事に大事に煮込んでいてくれたカレーも良い色に。
意外と中辛派が多く、一杯目でお鍋が空に><

ご飯も炊けて、いただきまーす。         
                      


食後はまったり〜  
                  

成年組はお酒片手に、未成年組はジュース片手に、人狼、トランプ、雑談なんでもアリの夜でした。 


♣_二日目_♣

二日目はあいにくの雨でした☂

午前中は各自部屋でまったり。

お昼にサンドウィッチを作って頂きました。

ハムチーズ、たまご、レタストマトの三種類です→   

外には出られないので、午後も室内でまったり。

夜はバーベキュー。

焼いて、焼いて、食べて、焼いて・・・
              絶品の焼きマシュマロです→

買い出し班がお肉を買いすぎたため、余った分は翌日の朝とお弁当になることに。

食後は成年組はお酒片手に、未成年組は_(以下略)。
 

♣_三日目_♣

朝食に女部屋はピザトースト。男部屋は・・・昨日の残りのご飯と焼き肉でした。

男性陣のお昼も肉巻きおにぎり・・・。

朝の身支度を終えて、コテージ出発。 

バスでりんどう湖ファミリー牧場へ!  
                        

うさぎ、アルパカ、ヤギ、馬、牛などがのびのびと暮らしていました。
女性陣は大はしゃぎ。
馬に乗ったり、ヤギにお乳をあげたり。
生まれたての仔ヤギや仔ウシはとっても可愛かったです><
癒しですね。

ふれあいふれあい・・・                                      

男の子たち?・・・ゴルフです!

 

最後に集合写真!

今年も楽しかったね。なつたび!!


        

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 記録:あやぱん

大震災の報道を見聞する度に心苦しくなります。
ブログの読者の方もご無事でしょうか?

多くの方が無事であることを祈ります。

私は就職活動中に被災し東京駅からなかなか帰れないという経験をしたのですが、
現地の方の状況を思えば取るに足らないことなのかもしれません。

ただその一方、各種メディアの原発報道等や停電、余震状況が、
自分の就職活動状況と相まって非常に不安な心境でもあります。

えんのしたの活動も震災後、しばらくは安全のため休止していますが、
メンバーに会えないことが何よりも不安です。

古本回収、新入生歓迎準備、タケノコ発行、レイアウト変更等、
さまざまな活動を予定していたのですが見直す部分が出てきそうです。

こういうときは悲劇にのまれて呆然としているのではなく、
自分の立場を考えて努力をする必要があるのだと思います。

とにかく今は、
四月からの利用者のみなさんのために、
新たなメンバーのために、
メンバー全員で春休みの目標達成に向けて全力で頑張りたいと思います。

非常に個人的な文章になってしまいましたが、「戯言」ということでお許しください。

被災地のみなさんのために直接何かで貢献することはまだできませんが、
チーム・えんのしたも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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~古本と人が、はっと出会い、ほっとくつろぐたまり場空間~
図書‘環’オープンスペース「えん」

授業期平日10:30~18:00
一橋大学附属図書館正面入口入ってすぐ右
2011年度は4月からのオープン予定です。
(※今後の状況によっては急な変更があるかも
しれませんのでご了承ください)
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難波を少し歩いていると、自由軒の裏手あたりに「雁次郎横丁」がありました。織田作の小説にもしばしば登場する、狭い横町です。しかし今ではただの「ビルとビルとの隙間」ですね。ほとんどお店がありません。織田作の時代には天ぷら屋さんなどもあったといいますが…

さらに行くとなんだか新しいお店が集中する一角が。そこに「ジュンク堂書店」がありました。わ~い涼ませてもらお(笑)っと入って、検索機で「織田作之助」と入力。関東では置いてない作品集なども置いてあるか、と期待するも池袋のジュンク堂と同じでした(笑)まあ、しょうがないですよね。

涼しくなったところで本日のメインスポット『夫婦善哉』の舞台でもある法善寺横丁のほうへ行きましょう。と、その前に大阪松竹座のほうによります。この商店街には戎橋「おぐらや」があるのです。

「おぐらや」は『夫婦善哉』中にも出てくる老舗の昆布屋さんです。1848年創業だとか。昆布の佃煮とかおぼろ昆布なんかを売っています。さすがは昆布だしの関西ですね~

ひょっ、と店内に入って目当ての「山椒昆布」を探していると、「昆布茶です、どうぞ」とお姉さんがお茶をサービスしてくれました。さすがは老舗ですね~ほんとだったら僕なんかがふらふらするようなお店じゃないんでしょうが、観光客ということに免じて許してもらいましょう(笑)

「山椒昆布を煮る香いで、思いきり上等の昆布を五分四角ぐらいの大きさに細切りして山椒の実と一緒に鍋にいれ、亀甲万の濃口醤油をふんだんに使って、松炭のとろ火でとろとろ二昼夜煮詰めると、戎橋の「おぐらや」で売っている山椒昆布と同じ位のうまさになると柳吉は言い、退屈しのぎに昨日からそれに掛り出していたのだ。(中略)蝶子の姿を見ると柳吉は「どや、ええ按配に煮えて来よったやろ」長い竹箸で鍋の中を掻き廻しながら言うた。」(織田作之助『夫婦善哉』)

柳吉が手本にした「おぐらや」の山椒昆布は525円でした。これを自分へのお土産にしましょう(笑)

さてさてそれでは法善寺横町へ。「法善寺」は最も大阪らしい名所で、周りには古くからの名店が軒を連ねています。といってもお寺は戦災のために金比羅堂と不動明王しか残っていませんが…それでも狭い石畳とともに趣はあります。夜になるとちょうちんなんかの明かりでさらに風情があるとか。

 

まずはお参りを金比羅堂にお賽銭をし、それから不動明王に水をかけます。水を掛けてお願い事をすれば願いがかなう、といわれ「水掛け不動さん」として有名だそうです。実際ひっきりなしに参拝する人が来て水を掛けていました。そのために苔におおわれています。

 

そしてこの「水掛け不動さん」の真横にあるのが法善寺名物夫婦善哉のお店、その名も「夫婦善哉」です。ここから小説の題名がとられてるんですね~さっそく入ってみましょう。

入ってみると18席の店内はほぼ満員。こじんまりとしてアットホームなお店です。でも一人なのですぐにはいれました。メニューは「ぜんざい」と「冷やし」、「氷ぜんざい」のみ。しかも「冷やし」と「氷ぜんざい」は夏場だけの限定メニューです(値段はすべて800円)。

一日暑かったので冷たいものを…とも思いましたがそうはさせません(自分で自分に)。やはり小説中に出てきた「正統な」ぜんざいを食べなくてはっ!と普通のあったかいぜんざいを頼みました。

待つことしばし。店内をぐるっと見回してみます。お店自体は最近造り替えたそうで、新しい(入口は自動ドア(笑)です)のですが目の前の壁にはやはり織田作の『夫婦善哉』グッズが飾ってあります。『夫婦善哉』の初版本が何冊かと織田作の写真、それに映画化(この間亡くなった森繁さんと淡島さんが主役)されたときのグッズなんかですね。

ぜんざいが来ました。2杯に分けて一人分が来ます。だから「夫婦」ぜんざいなのです。夫婦茶碗と一緒ですね。それではさっそくいただきましょう。

国産小豆がたっぷり入っていますね。いわゆる「本物の」小豆、あんこです。そして結構甘いながらも意外にさっぱりとしている…口直しに塩昆布をいただくと甘い→しょっぱい→甘いという必殺コンボ(?)に。いいですね。巧い組み合わせです。そして各椀に一つづつ入っている白玉がまたイイ!ふわふわです。甘い→しょっぱい→甘い→ふわふわ→甘い→…という無限コンボが繰り広げられました(笑)

「法善寺境内の「めおとぜんざい」へ行った。(中略)ぜんざいを註文すると、女夫の意味で一人に二杯ずつ持って来た。碁盤の目の敷畳に腰をかけ、スウスウと高い音を立てて啜りながら柳吉は言った。「こ、こ、ここの善哉は何で、二、二、、二杯ずつ持って来よるか知ってるか、知らんやろ。こら昔何んとか太夫ちう浄瑠璃のお師匠はんがひらいた店でな、一杯山盛にするより、ちょっとずつ二杯にする方が沢山はいってるように見えるやろ、そこをうまいこと考えよったのや」蝶子は「一人より女夫の方がええいうことでっしゃろ」ぽんと襟を突き上げると肩が大きく揺れた。蝶子はめっきり肥えて、そこの座蒲団が尻にかくれるくらいであった。」(織田作之助「夫婦善哉」これがラストの山場です)

そして食べ終わった後にお茶を飲んでいると「どこからでっか?」。お店の人がフレンドリーに話しかけてきました。横浜からです、と述べると「それはそれはかっこいいところからようこそ」と言われました。???横浜はかっこいいんですかね?じゃあ大阪は?

ここのお店の人はみなさん着物なのですが、ずっとこんな感じです(笑)関西のノリです。
会計の時も「800万円いただきます」と言ってました(笑)
「はい、おつり200万円、毎度おおきに」。ごちそうさまでした~

この法善寺横町には「夫婦善哉」のほかにも、「正弁丹吾亭(割烹・小料理屋さん)」など小説に出てきたスポットが数多くあります。石畳の狭い路地、名店、不動明王…まさに『夫婦善哉』という小説は法善寺横丁なくしては存在しえないことが実感されます。そしてまた『夫婦善哉』という小説がこの横町に新たなエピソードを加えたわけです。

 

そんな情緒あふれる法善寺横丁に別れを告げ、道頓堀の方へ抜けます。



道頓堀沿いには『夫婦善哉』中にも出てきた関東煮(おでん)の名店「たこ梅」がありました。この店は同じく大阪出身の作家開高健も愛したそうです。ちなみに余談ですが僕は開高健のファンでもあります(笑)

 

日本橋駅に戻ってきました。ここからは『夫婦善哉』の世界から離れます。地下鉄に乗り、ついたのは「新世界」。そうあの「通天閣」です。

通天閣の下には大阪出身の天才棋士坂田三吉を記念して建てられた「大将」の碑があります。織田作は無類の将棋好きで坂田三吉のファンであり、彼の小説も書いています。通天閣も織田作の小説中に出てきたりしますが現在の通天閣は2代目で、織田作の生きていたころのものとは別なのです…

 

通天閣の展望台に上ると大阪が一望できました。大阪港、関空(らしきもの)、神戸、奈良の山々、京都の盆地、そして足元の大阪市内…やはり大阪は平野なのですね。どこまでも見渡すことができます。それでも今見えている大阪は織田作が「木の都」とよんだあの「大阪」ではないのだ、そんな変な感慨に襲われつつ、ビリケンさんに触ってご利益を願い、帰途に就いたのでした(笑)

 


終わりに

水島上等兵です。文学放浪記第2弾大阪編やっと完結しました!実際に大阪に行ったのは猛暑の8月下旬。そして今が10月中旬。当初は前回と同じく2回くらいに分けて更新するつもりが、大阪での出来事があまりに多くて結局5回に…しかも本当は昨日完結させたのですが、途中でデータが吹っ飛んでしまいました。結局途中からやり直しに(泣)でも大阪は楽しかったですよ、本当に。いろいろおいしいものも食べれて、まさに食い倒れの街でした(笑)むちゃくちゃ暑かったですけど…というか、今年の夏は大阪に限らず暑すぎました。でもこれからは涼しくなるので「放浪」にはぴったりの季節です。皆さんもお気に入りの書を携えて、ぜひ「文学放浪」してみてください!
ご意見・ご感想がありましたらどうぞお気軽にコメントして下さい。

それでは長文失礼しました。

皆さんお久しぶりです。水島上等兵であります。

いやぁ~文学放浪記の更新が遅れてしまっていますね。申し訳ありません。近日中に更新できるようにしたいと思います。

それよりも今週の(文学的)トピックといえば何といってもあれですよね、あれ。ノーベル文学賞の受賞者が決定しましたね。えんのしたからも受賞したバルガス・リョサに祝電を送りました(嘘です)。

受賞の報告を聞いたとき、私は「えっ、っていうかバルガス・リョサってまだノーベル賞もらってなかったの?」と思いましたが、メディアとかの盛り上がり方(バルガス・リョサ受賞のニュースの扱われ方とか)を見ているとやっぱりだんぜん村上春樹のほうが気になるようで(笑)

まぁ確かに残念ではありますよね。でも僕は村上春樹の小説を1、2話くらいしか読んだことがないので…
毎年結構有力候補に挙げられてるのになかなか受賞できないのはファンの方々(村上チルドレン?ハルキチルドレン?)には辛いものがあるのでしょうね、やっぱり。

僕的には村上春樹といえば「ノーベル賞」よりも「国分寺でジャズ喫茶をやっていた」ということのほうが気になります(笑)学生時代から経営してたんですよね?それで喫茶店の傍ら小説を書きため…なんだか村上春樹の人生自体小説みたいですね。学生結婚だったと聞きますし。

村上春樹×国分寺のジャズ喫茶だけでなく中央線沿線はジャズのお店で有名ですが、私が住んでいる横浜も実はジャズの街なんですよ~

今日は所用で桜木町に行ったのですが、午前中に用事は済み、帰りに野毛をふらつき(野毛は横浜の下町です!いろんなお店があって楽しいところですよ。特に中華料理屋さんが多いです)、それからみなとみらいへ。桜木町駅に戻ってから思い出したのですが、そうだ!今日明日は「横濱ジャズプロムナード」だった!

「横濱ジャズプロムナード」というのは今年で18回目になる横浜のジャズフェスティバルですね、要するに。みなとみらいや関内、野毛、伊勢佐木町など街の至る所でジャズバンドがジャズを演奏しています。僕にはよくわかりませんが有名どころも結構出演しているみたいです。関内やランドマークのホールに入場するにはチケット代が必要ですが、ランドマークプラザや赤レンガ広場では無料でジャズが楽しめます。

というわけで僕もランドマークプラザへ。ランドマークプラザ内の吹き抜けになっている場所がステージです。
この時間はだれが出演するんでしょうか?ええと…パンフレットを見ると「16時~17時 2010ジャズ・コンペティショングランプリバンド」とあります。どんなバンドなんでしょう?

サックスとドラムが女性でピアノ・ベースが男性のカルテットですね。ほう(といってもそんなにジャズに詳しいわけではありません)。30分前から会場には観客が大勢いました。楽器の調節を見るのもジャズ・ライブの醍醐味なんですよね、確か。まだか、まだかという熱気が立ち込めています。

開始10分前位に一度ジャズメン&ウーメンが舞台裏に引っ込んで、司会の紹介のあとさあ演奏開始です。

一曲目は「サマータイム」でした。この曲は(ジャズまるっきり初心者の)僕も知っていたので、さわりが流れた瞬間「あっ、サマータイムだ!」と。こういう時に知っている曲が来るとなんか興奮しますよね。

やっぱり優勝したバンドですね、すごいんだな、ということが観客の表情からもわかります。僕的には特にドラムが。かなりパワフルな感じですね。パワフルかつ疾走感がある、とでもいうんでしょうか。ジャジャジャジャ、ジャンジャンジャン、チャカチャカチャカチャカって感じです(笑)

一曲目が終わって拍手とともに、メンバー紹介が。関西のバンドだそうです。皆さん大学生(かそれ以上)くらいの方々かと思いきや、なんとドラムの人は17歳(!?)。しかもジャズ・コンペティションの時に最優秀プレーヤーに選ばれたとか。へぇ~

いやもうへぇ~としか言いようがありません。再び演奏が始まって次々と曲が流れていったのですが、やっぱりドラムすげぇ~みたいな。やっぱりそれぞれすごくてそれぞれのソロパートが変わるごとに大きな拍手がわくのですが、まずベースががっちりと支えている。ベースがしっかりしているからこそ、ですね。それからピアノ。ピアノがソロとして前に出てきたり、後ろでまとめたり、と匠い感じです。地味なところでベースと一緒にバンドを支えたりしていました。そこにサックスが。パワフルにメロディーを。そしてドラム。ドラムはロックやブルースなどでもベースとともにバンドを支える「リズム隊」に挙げられますが、このバンドでドラムはリズム隊かつ主役も担っているんです(僕が勝手に思っただけかもしれないですが…)。

全体的にパワフルな感じのこのバンド。その「パワフルさ」はどうもこのドラムとサックスからきているみたいですね。その間をピアノがパワフルかつソフィスティケートされた音色で埋め、ベースが全体の枠を固める…ってことですかね。途中のドラムソロのシーンを見ていても「大人」なベースが破壊力を持った若々しいドラムをうまいこと導く、というかパワフルなドラムに流れを委ねつつ、最終的に巧いことまとめている感じでした。

こうして1時間はあっという間に…いやぁ~本当に「圧倒」されました。ジャズの生演奏を見たのは初めてだったのですが楽しいですね!今度は中央線沿線のジャズ・バーにでも行きたいですね。いわゆる「ジャズ・スノッブ」のおじさんおばさんにはうんざりしましたけど…(苦笑)

せっかく盛り上がってるのに水を差すようなことをするのはやめて下さいよ、本当に。おじさんおばさんのみんながみんなそうだったわけではないですけど…若い人のほうがマナーをちゃんと守ってたりしますよ?若い人たちの演奏を見るついでに少しはそういうことも考えていただきたいものですね。別に今日のことに限ったわけではなく、いろいろと。最近多いですから。

最後に湿った話になってしまい誠に申し訳ありません。あくまで僕の個人的な意見です(笑)こういうこと抜きにジャズプロムナード、楽しいですよ。本当に楽しめます。明日10月10日も11時~20時20分までやってるみたいなのでみなさんせっかくの休日、「横濱ジャズプロムナード」へ行かれてみてはいかがでしょうか。

えんでもときどき(生演奏ではありませんが)ジャズを流していますので、本も好きだしジャズも好き!というジャズファンの方はぜひぜひえんに。えんにある音源の範囲内でしたらリクエストにもお応えしますよ(笑)!

それでは長文失礼いたしました。


『木の都』の織田作よろしく、僕も坂を下りていきます。ただ小説の中では景色は冬ですでに木からは葉が落ちた状態なのですが…今は真夏ですからね(汗)暑いし、葉は青々と茂ってるしでだいぶ違うんですけど。

 

坂を降り切って、次に目指すは「いくたまさん」。生國魂神社です。ここは大阪最古の神社で、織田作一家も氏子だったそうな。『木の都』の中でも幼少時に境内で遊んだことが書かれています。7月に行われる「いくたま夏祭り」、別名「愛染祭」は「大阪三大夏祭り」らしいですね。

口縄坂から再び千日前通りのほうに向かって歩いて行くのですが…結構ありますね。午前中だけで結構足がボロボロです。鍛え方が足りませんね(笑)

それにしてもこのあたりは本当にお寺が多いです。というかお寺しかありません(笑)織田作も「私はお寺に囲まれた土地で育った」みたいなことを書いていましたが…全くその通りですね。やっぱりここが「天王寺区」だからでしょうか。

松屋町筋を歩くこと20分(35度の灼熱に何度も負けそうになりました)、やっと生國魂神社、の裏手にある生魂公園に到着。あっここですね織田作が遊んだというのは。緑にあふれた公園です。ここを登れば神社ですか、さあ行きましょう。

ところがどっひゃー、公園の中はダンボールハウスでいっぱいでした、ホームレスの方々の。というより遊んでる人はだれもいなくて、いるのは住んでいる方々のみ。「テントなど野営禁止」という看板が立っているにもかかわらず公園内の遊歩道に沿って段ボール、いやむしろ木材とビニールシートで作られた家がぎっしりと並んでいました。

ドキドキの公園内を通り抜け、やっと出ました「いくたまさん」!やっぱり結構広いんですが、あまりに暑いためか参拝者は僕のほかに2、3名のみ…それにしても暑い。

 

本殿に参拝した後、さらに奥に行ってみると…いろいろな神様が祀ってありますねぇ。あっ、「浄瑠璃神社」というのもあります。近松門左衛門を祀ってあるそうです。

江戸時代に庶民の間で流行した「浄瑠璃」は織田作も大好きでした。やはりここは「ザ・オダサク・プレイス」なんですね(笑)プレイスっていうよりサンクチュアリですかね?「芸能(文学とか)上達の神様」とあったので「この連載が読んで下さる皆さんにとって面白いものになりますように」とお願いを(笑)

さて、再び千日前通りに戻りましょう。といくたまさんを出るとすぐ横はホテル街でした。いったいどうなってるんですかねー?神社の隣ですよここ。そういえばいくたまさんの前もタクシーやトラックの運ちゃんが車を止めて仮眠してましたし(笑)あれー???って感じです。それだけ庶民に親しまれてるってことなんですかね。

よくわかりませんがとにかくホテル街を抜け、千日前通りに出ました。しばらくこれをまっすぐ行きます。日本橋(にっぽんばし。にほんばしじゃありませんよ!)の手前まで来ると右手に国立文楽劇場が見えます。ここでは浄瑠璃の体験ができるとか。いやぁこのあたりは本当に浄瑠璃の関係スポットが多いですねぇ。

そして文楽劇場をちょっとすぎた先に、見えてきました黒門市場です。

 

大阪ミナミを代表する商店街でいろんな(本当にいろいろです!)お店が並んでいます。「ナニワの台所」って感じですね。すごく活気があります。

 

「夜更けて赤電車で帰った。日本橋一丁目で降りて、野良犬や拾い屋(バタ屋)が芥箱をあさっているほかに人通りもなく、静まりかえった中にただ魚の生臭い臭気が漂うている黒門市場の中を通り、路地へはいるとプンプン良い香いがした。」(織田作之助『夫婦善哉』)

 

『夫婦善哉』の中で主人公蝶子とその夫柳吉もあかもんや(果物屋さん)を開いたことがあります。



これはよーく見てください。河豚と鱧のお店です。さすが関西ですね!黒門市場の中にはほかにも河豚のお店が何軒もありました。テッチリとテッサ、食べてみたいですねぇ~(笑)

そんなこんなでおなかがすいてしまいました。時間を見れば一時ちょっと前。何とか予定通りに行きそうです。黒門市場からごたごたした難波に出て、しばらくふらふらと。

あれですね、ありました自由軒。織田作が毎日のように通ったという洋食屋さんです。



『夫婦善哉』の中にも登場し、織田作も好んだという自由軒の「名物カレー」。これです。

 

わざわざ「織田作好み」と書いてあるところが秀逸。さっそく入りましょう。中は意外と広くなく、こじんまりとした感じです。基本的には相席前提って感じですね。昭和の香りがします。壁にはヨーロッパだったりアジアだったり日本のだったりする雑貨が。このカオスっぷりがいかにも大阪らしいと思ってしまうのは僕だけでしょうか?
そして一番奥の壁には額に飾られた織田作の写真が。「虎は死して皮を残す。織田作死んでカレーライスを残す。」なんて書かれてますね。この写真はこの店で織田作が執筆していた時のものだとか。いいですねぇ、今日行った中でここだけが「織田作」を前面に出していてファンにとってはうれしいかぎり。感動です!

席に着くとでかいコップにおばちゃんが水を入れてくれます。ご注文は?おなかが減っていたので名物カレーの大盛りで!普通盛は650円です。

まつことしばし。ここの「名物カレー」はいわゆるカレーとは違いどちらかというとドライカレーに近いスタイル。ルーとライスがしっかり混ぜられて出てきます。そのために時間が少しかかるのです。

おお、出てきましたよ!ここの「名物カレー」のもう一つの特徴は真ん中のくぼみに生卵が落としてあること。大盛りの場合は卵二つ!豪華ですね。卵を崩しつつ食べてみると…うん、スパイシー。結構胡椒辛い感じです。この点でもドライカレーっぽいですね。でもドライカレーよりはだんぜんしっとりしている。実に不思議な感じです。具もあまり入ってません(溶け込んでいます)。それでも何かの歯ごたえがあるんですね。

さらにテーブルの上には「4代目ウスターソース」なるものが!これをかけて食べるのが通と書いてあります。さっそく試してみると…香りがアップしました!なんというかスパイスが香るんです。ためしに単体でなめてみると全然ソースじゃない!今までとはまったく異なるソースなのです。少し酸味があってスパイスの良い香りがします。食欲がさらに増進されあっという間に平らげてしまいました。

「…楽天地横の自由軒で卵入りのライスカレーを食べた。「自由軒のラ、ラ、ライスカレーはご飯にあんじょうま、ま、ま、まむしてあるよって、うまい」とかつて柳吉が言った言葉を想い出しながら、カレーのあとのコーヒーを飲んでいると、いきなり甘い気持が胸に湧いた。」(織田作之助『夫婦善哉』)

柳吉さん、確かにうまいっす。ごちそうさまでした。

勘定を払って、毎度おおきにー、というおじさんの声に送られて雑踏の難波へ。

つづく…